クウェート政府から全額奨学金?!日本と中東・クウェートを繋げるメディアを運営するまで。【読者の方限定特典あります!】【シリーズ:中東と私】

 今回は、大学生の時にクウェート政府の支援により、全額奨学生としてクウェートへ留学し、勉学だけでなく、現地文化や日本とクウェートの繋がりを吸収してきた斎藤さんにお話を伺いました。現在斎藤さんは、クウェート留学の経験を活かし、クウェート留学情報サイト、中東現地就職求人サイトなどを運営なさっています。今回はこのMENA watchの記事を読んでくださった方向けに特別に特典も用意していただきました!どのような経験をされたのか、是非読んでみてください。


自分は中東について全く知らない。クウェート留学に至った動機

 私が中東とアラビア語に興味を持ったのは高校生の時です。東京外国語大学で開催されたグローバルセミナーに参加し、そこでパレスチナ人の方からパレスチナ問題について聞きました。その話を聞き、自身が全く中東について知らないことを痛感しました。また、英語や日本語とは見た目も文法も異なるアラビア語についても知りたいと思い、大学に入学してから中東やイスラーム、アラビア語について勉強をしました。

 大学では第二言語としてアラビア語を選択し自身でも勉強していましたが、授業とアルバイトに追われ、日々の学習の限界を感じていました。学習を深めるために中東への留学も検討しましたが、金銭的に厳しいこともあり半ば断念していました。

 そんな中、大学の先生から紹介されたのがクウェート政府奨学金留学でした。クウェート留学は金銭的に困ることなく留学できます。授業料は無料、往復渡航チケット、寮、1日3食の食事、月額約3万6000円、学期ごとに教科書代約1万8000円が支給されます。当時金銭的に困窮していた私はクウェート留学を目標に空いている時間に勉強し、留学選考に合格しクウェートに留学することが出来ました。

クウェート大学内キャンパスの写真

クウェート人は雨が好き?クウェートの気候

 クウェート留学する前、現地での生活は全く検討もついていませんでした。実際に渡航してみると、最初空港から見える景色は一面砂漠。しかしながら、空港から大学寮へと移動していくと近代的な街並みに入り、砂漠の土地にできた近代的な都市だというのが分かります。クウェートへ入国したのは9月。クウェートの気温はこの時期40度を超えることが多く、乾燥しているのでドライヤーに当たっているような感覚になります。

 ただ、その後冬の時期になると気温は20度くらいになり、肌寒く感じるようになります。カーディガンやコートが必要になり、これは年中暑いとばかり思っていた私は非常に驚きました。時には砂嵐も吹き荒れ、壊れていた窓から砂がものすごい勢いで入ってきたりすることもありました。

また、クウェートはほとんど雨は降らず、あってもパラパラ降るのみである場合が多いです。そのためか、クウェートの友人はみな「雨が好き」と言っていて、雨に対する印象の違いも興味深く思いました。ただ、時に大雨となり日本と違って排水設備が整っておらず、洪水となることもあります。

いざ、クウェート留学へ!現地での生活とは

 クウェート政府奨学金留学には各国から留学生が参加しており、クラス内だけでも20ヵ国程度の様々な国からの留学生がいました。その国際的な環境でアラビア語を勉強できるというのは、クウェート留学の大きな特徴と言えます。授業は先生が学生に質問を投げたり、発表を行わせたりする参加型形式でした。各国の学生が入り混じる中、時には先生が学生が持ってきたお菓子を食べながら授業を受けたり、時には議論を交わしあったり、クラス内は非常に良い雰囲気でした。

ただ各国留学生は非常に優秀な人が多く、アラビア語クラスのレベルも高いので授業についていくのに必死で、毎日授業終わりはずっと勉強していました。

クウェート大学の留学生(レベル2クラス)の集合写真

惜しみなく相手に尽くす?クウェートの文化

 クウェートには、主にクウェート独自の文化とイスラーム文化の2種類があります。この2つの文化は全く異なるわけではなく、イスラーム文化をクウェート文化がさらに補強していることも多いです。イスラーム文化としては奉仕やもてなしの精神がありますが、それに加えてクウェート人は惜しみなく相手に尽くそう、相手を助けようとする文化があります。

クウェート滞在時は現地での手続きなど困ることが多々ありましたが、クウェートの友人にはいつも助けられました。その姿から学ぶものは非常に多かったです。

実は友好国!日本とクウェートの繋がり

あまり知られていませんが、日本とクウェートは非常に良好な関係を築いています。クウェート侵攻があった際に、日本は130億ドルの拠出と自衛隊を派遣しての機雷除去を行っています。クウェート人と話すと、このことに触れられて感謝されることがしばしばあります。そしてクウェート侵攻の際に日本が支援したように、クウェートは東日本大震災に際して400億円相当(震災支援金としては世界最大)の支援を日本にしています。

また、ふくしま県いわき市にある環境水族館アクアマリンふくしまにも300万ドルの復興支援金を出しています。これは館長の阿部義孝さんが昔クウェート科学研究所に研究者として務めていたことから決まったようです。現地のクウェート人に話を聞いてみると彼らは必ず「原爆」「震災」の話を知っています。平和・復興を願う気持ちはクウェートにしても日本にしても同じなのです。

クウェートタワー

サイト運営へ。クウェート留学後の活動

クウェート留学では留学先のクウェート大学の方々、現地クウェート人、在クウェート日本大使館の方々などに大変お世話になりました。そんな私ができることとして、クウェートを含む中東やアラビア語に興味のある方をサポートしたいと思い、現在まで以下のサイト運営と各サポートを通じて活動を続けております。

クウェート留学情報サイト「よしくんマディーナ」

クウェート留学情報の発信と留学サポートをそのサイトを通して行っています。クウェートや留学生活に関する情報はあまり知られておらず、留学準備をするにあたって、また現地で生活するにあたって困ることが多いです。そのため、留学生活に関する情報や授業の情報、留学準備方法に関する情報を発信することで留学サポートを行っています。

アラビア語学習サイト「よしくんマドラサ」

アラビア語は独学が非常に難しいため、初学者に分かりやすいアラビア語をサイトを作ることを主眼に置いて作っています。アラビア文字の書き方やアラビア語のあいさつについてまずは勉強できるように更新し、今後文法についても記事をアップしていく予定です。

中東現地就職できる求人情報サイト「アラブワーカードットコム」

クウェートに留学した学生さんから、中東に就職できる求人を探しているとの相談が増えたこともあり、中東に現地就職できる求人を紹介するサイトを立ち上げました。現在は週1回確認し、新規求人がある場合更新しています。

また、最近ではコロナウィルスの蔓延もあり、自宅にいる時間にアラビア語の勉強に取り組まれている方が多くいらっしゃるように思います。そこでなにか私からも支援できないかと思い、定期的にアラビア語無料レッスン&参考書プレゼントキャンペ―ンも行っております。普段は定員を設けておりすぐ埋まってしまいますが、今回記事を読んでくださった方には特別に、こちらのキャンペーンをご案内致します。ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。


斎藤さんのお話、いかがでしたでしょうか。このお話をきっかけに、少しでも中東に興味を持ってくださる方がいらっしゃれば幸いです。もっと中東のことを知りたくなってきた!という方は、是非MENA watchのインスタグラムツイッターをフォローお願いします。また、「自分も中東との関わりを記事にして伝えたい」という方は是非MENA watchウェブサイトのお問い合わせページ、もしくはインスタグラムかTwitterのDMにてお知らせください。

「中東と私」シリーズはこれからまだまだ続く予定です。どうぞお楽しみに!